車中で爆睡していた私を「着いたよ~」と起こしてくれた夫。でも、そこは琴ヶ浜
私:「えぇー!何故琴ヶ浜?石見銀山は?」
夫:「間違って通り過ぎちゃった~(笑)」
私:「石見銀山行きたいってあれほど言ったじゃん(T_T)」
夫:「もう、えぇやろ?」
私:「・・・・・・・・・」(何がもうええの?と非難がましい目で見ていた)
夫:「だって、寝てたやん」
確かに寝てたけど。爆睡して意識なかったけど。
石見銀山すごく楽しみにしていたのに。旅行計画に入ってなかった出雲大社へ急遽行く事になった時、石見銀山必ず寄るって約束したじゃん・・・。
島根へ私達が旅行したのは2006年。石見銀山は、その頃世界遺産登録を目指して頑張っていたのです。もし万が一登録されたら混むかもしれないので、あまり人がいない時に見ておこうと夫には繰り返し伝えていました。
「許さない~ ・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。」と、どんなに言っても、ここは琴ヶ浜。
石見銀山を通り過ぎた件でケンカになるとせっかくの家族旅行が台無しになってしまいます。琴ヶ浜の白い砂浜(鳴き砂)も楽しみにしていたので、気持ちを切り替えることにしました。
シュワシュワシュワって感じが面白くて撮った写真。打ち寄せる波を見ていると、何時間でもつぶせそうな気がしてくるけど、実際は夫がシビレをきらし「早くして」って言うんだよね。
毎度お馴染み(?)パノラマ調で撮った海の写真。でも、思いっきりずれています。かといってPhotoshopとかで合成するような根性はなし。いいの、雰囲気だけわかれば~。(各写真、クリックで大きな画像が見れます)
2kmに渡って続く美しい白い砂の浜。
裸足で歩くとキュッキュッと澄んだ音がする、「鳴き砂」の浜。
琴ヶ浜の砂が鳴くのは琴姫伝説によるものと言われているらしいです。
鳴り砂とも言われる音の出る砂浜は、全国でも数ヶ所しかなく珍しいのよね・・・。初めての体験で、面白かったです。
参考:
Wikipedia(鳴き砂)・・・鳴き砂で有名な海岸の紹介。
仁摩サンドミュージアム
・・・巨大な1年砂時計があるそうです。巨大砂時計見てみたかったけど、時間がなかったので行きませんでした。 1年砂時計に使われている砂は山形県西置賜郡飯豊町遅谷の鳴り砂なんだって。「琴ヶ浜」が近くにあるのに何故地元の砂を使わないの?と内心思ったり。
琴姫伝説
壇の浦の源平の戦に敗れ、この地に流れ着き、村人に助けられたお礼に、毎日琴を奏でていた平家の姫が亡くなって以来・砂の浜が琴の音のように鳴くようになったという琴ヶ浜海岸。これは、姫の魂がこの浜にとどまって、村人たちを慰め励ましてくれているのではと……。馬路の人々のやさしさを象徴する言い伝えとなり、この浜を琴ヶ浜、そして姫を琴姫と呼ぶようになりました。
島根県_石見銀山 観光できず
琴ヶ浜で白い砂浜と海に感動。
夫:「これで島根観光は終了な。宮島向ってもいいやろ?」
私:「うん(=⌒▽⌒=)」
海があまりに綺麗だったので、不覚にも、元気よく!愛想良く!答えてしまった・・・
「島根観光終了って・・・石見銀山は?(ノ_・。)」
悲しそうな私の問いに、この後心優しい夫は「仕方ない」と諦めたのか、石見銀山(琴ヶ浜より若干出雲方面)へ連れて行ってくれる事は連れて行ってくれたのです・・・。世界遺産登録を目指しているだけあって、地元の人らしきボランティアっぽい人がいっぱいいました。駐車場はそんなに広くなく(たぶん無料)、車もいっぱい停まっているので観光客も結構来てるのね~というのがはじめの印象。
観光ボランティアらしき人に案内図をもらい、機嫌よく
夫:「どの位時間かかりますか?」
ボ:「歩いて1時間くらいです」
次の瞬間、くるっと振り返ってウキウキしている私に夫が告げる。
夫:「無理やわ、ここスルーな」
私:「えーなんで?ここまで来たのに・・・」
夫:「宮島まで車で時間かかんねん」
私:「自転車かりて観光すれば1時間もかからないよ?」
夫:「無理、宮島への船終わるわ」
私:「・・・・・・」
夫:「石見銀山来た記念の写真撮らんでいいの?」
私:「もう・・・いい・・・です・・・ (ノ_-。)」
だってさ、いったいこの状況で何を記念に撮ればいいの?
入り口?駐車場?お土産物屋?
夫は、この後「俺的には、石見銀山スタンプポンって感じや」と言いました。スタンプポンとはスタンプラリーをイメージして夫がよく使う言葉です。要は、もう来なくてもいいって事。
ひどいよ、ほんと・・・その感覚。こうして結局、温泉津温泉まで来ていながら、石見銀山の観光せずに、広島・宮島へ向かうのでありました。