2006/09/16

元湯泉薬湯(島根県・温泉津温泉) 日帰り温泉 入湯記

日帰り温泉で立ち寄った島根県・温泉津温泉 元湯泉薬湯(共同浴場)、入湯の記録です。湯船の写真はありません。

温泉津温泉(ゆのつおんせん)は、島根県大田市温泉津町にある小さな温泉街です。輝雲荘のお風呂もよかったけれど、せっかくなので加水・加温なし ・正真正銘の源泉かけ流し温泉へ行ってみる事にしました。浴衣を着て下駄をカラコロ鳴らしながらバスタオル持参で入りに行きました。

元湯泉薬湯」と「薬師湯」(旧名「藤乃湯」)、2軒の共同浴場は、宿にあった説明によると朝5時30分~夜9時まで入浴できるみたいです。

温泉津温泉01
温泉津温泉02
薬師湯

温泉津温泉03
元湯泉楽湯 向かって左が男湯、右が女湯

元湯泉薬湯 :¥300
開湯は古く1300年前と伝えられ、大狸が入浴しているところを発見したという伝説があります。開湯時からの源泉を利用しており、他の旅館等へ分湯していないので入るならここに行くしかないとの事。

薬師湯 :¥300
1872年(明治5年)に発生した浜田地震により別の源泉が湧出をはじめ、地震によって湧出したことから「震湯」「なまず湯」の別名が有る。その源泉は共同浴場の薬師湯および周辺の旅館に配湯されている。

両浴場は近接した位置にあるのに、湧出する泉源は別々で泉質にも相違あり。共に泉質はよく、一般的な温泉の3~10倍の濃さがあるんだとか。

「一般的な温泉の3~10倍の濃さ」と聞くと期待が高まります。できれば両方入って雰囲気を楽しみたかったのですが時間がありません。輝雲荘の温泉は薬師湯が泉源との事だったので、泉質の違う元湯泉薬湯の方に入る事にしました。

元湯泉薬湯には、先客が3人。地元の人の様です。浴槽の前で話をしながら、足を伸ばして床にぺったりお尻をつけて座っていました。

浴槽は3つに区切られており、向かって左から熱い湯・ぬるい湯・座り湯。源泉は熱い湯の浴槽へ注がれ、そのお湯がぬる湯→座り湯の浴槽に流れ込んでくる構造。

温泉の鮮度という意味では熱い湯の浴槽が一番ですが・・・頑張って入ろうとしましたが熱すぎて無理でした。どんなにぬる湯で体を慣らしても、熱い方のお湯には足先しかつかれません。

湯船の前に座っていた方のうちの一人が、「今日はこれでもぬるい方」と教えてくれました。
「これで!?? ( ̄□ ̄;) 」というのが正直な感想。
「長崎で被爆した人が療養の為に入りにくる」と教えてくれました。
「年をとると体の節々が痛いけど、このお湯につかっているから大丈夫」とも言っていました。

お湯はかなり濁っていて、湯舟のへりについた長年の堆積物(湯の花)が、長い歴史を感じさせます。盛り上がっているのです。シャンプーやボディーソープ、シャワーといった類の物は一切なく、あるのは昔ながらの古い蛇口のみ(水しか出ません)。

そこだけタイムスリップしたような空間。レトロな雰囲気で懐かしいような気分になります。時間がゆっくり流れているような錯覚におちいりそう。温泉は熱くて長時間つかれませんでしたがおばあちゃんと一緒にのんびりしたい気分になりました。

お湯はさっぱりとした印象。夫曰く「輝雲荘の温泉に入った時はそんなに感じなかったけど、元湯入ったら肩こりが大夫楽になった。」との事。かなり効くみたいですv(^-^)v
旅行から帰ってきてからも、「温泉津温泉の元湯にもう一度入りたい」と言っていました。

温泉津温泉 町並み

温泉津温泉04
温泉津温泉05
温泉津温泉06
温泉津温泉07

参考

温泉津町観光協会
元湯泉楽湯・・・湯治の湯「泉楽湯」、湯治の宿「長命館」という事で紹介されているページ。Wikipediaによると、道を隔てて向かい合う古風な木造旅館は元湯の直営で、館内に内湯は無く共同浴場に通うという昔ながらの湯治場のスタイルを維持しているそうだ。
薬師湯・・・薬師湯温泉は全国209箇所の天然温泉の中で、たった11箇所しかない「オール5」の評価を受けた本物のかけ流し温泉なんだそうです。こちらも元湯泉楽湯に劣らずいい感じ。やっぱり入ればよかった・・・後悔(T_T)


温泉津温泉(ゆのつおんせん)は、島根県大田市温泉津町(旧国石見国)にある温泉。含土類食塩泉で温度は49.9℃

湧出時は透明だが湯船では淡茶褐色を呈す。入浴のほかに飲泉も効果があり、味はやや苦渋い。

古くからその効能の高さが知られていて、1957年には、九州大学温泉治療学研究所によって、原爆症に対する効能が報告されている。

Wikipedia(温泉津温泉)より引用