2006/08/28

宮崎家族旅行記 天岩戸神社

天岩戸神社_天手力男命の像
↑天岩戸神社の駐車場にある天手力男命の像

台風がきているにも関わらず、かなり順調に旅した私達ですが、その運も、ここに来て、ついに尽きてしまいました。天岩戸神社に着く頃にはどしゃぶりの雨。

そしてこの後、予想だにしなかった事が発覚。それは・・・・・・・・・いつもは、車に阿保みたいに沢山積んでいるビニール傘。確認せずに出発した私が悪いのはわかってる。しかし、何でよりにもよって台風が来ているのに1本しかないんだ!(T_T)

あると信じていたのになかった時のショックときたら計り知れない。うぉぉぉぉと叫びたい気分でした。充分すぎるほど凹んでいるのに追い討ちをかけるよう責めた夫。「さすがやなぁ」だって。(T_T) ご、ごめんね。

発想の転換、というよりは、これ以上責められたくなかった私は、「そうだ!高千穂峡でボートに乗った時に購入したポンチョが使いまわしできるよ♪傘ささずに身軽に行けるじゃん!いいアイディアだね~」とニコニコしながら言ってみました

しかし夫は、その提案には同意しかねると言いたげな目をしていました。そんな冷たい目で見なくたって・・・

結局、他に方法がなかったので、夫(青)・私(白)のポンチョを身にまとって出発。

天岩戸神社01
道行く人々が、ポンチョを着た私達を見てギョッとした顔をしていました。そりゃそうだね・・・さぞかし奇異に感じられた事でしょうよ。だって逆の立場だったら、絶対「何だあれは!かっこわるー」と思うもの(笑)。

天岩戸神社02
恥ずかしさを笑いでごまかしつつ、雨の中ずんずん歩いて天岩戸神社へ到着。奇妙なかっこした2人がゲラゲラ笑いながら雨の中歩いてる姿って怖い・・・

天岩戸神社03
↑天岩戸神社

日本書紀や古事記で描かれ、誰でも知っている神話のひとつ、天岩戸伝説。その舞台とされるのが天岩戸神社の御神体でもある天岩戸、社務所に申し出れば誰でも見る事ができるそうです。ちなみに、私達はパスしてスルー。ポンチョ姿が恥ずかしく、これ以上雨がひどくならないうち、さっさと観光すませて宿へ!という気持ちが強かった為です。

でも、その前に是非とも見なくてはならないのが天安河原。

天岩戸神社・西本宮脇から岩戸川沿いにゆっくり歩いて10分前後。景色を見ながら散策できる渓流沿いの歩道・・・本来ならはとっても気持ちのよい道なはずですが、台風による雨の影響で、岩戸川は濁流でまっ茶色。道中、垂れ下がっている木の枝にぶつかったり(こぶ出来た)、転びそうになったりハプニング続出で、何度引き返そうと思った事か!

天安河原01
案内板を見て、もうすぐだ!と自分を励ましながら根性で辿り着きました。

天安河原02
拍手!天安河原に到着。

天照大御神が、天岩戸に籠もった際、困った八百万の神々が対策を練ったという天安河原。何か独特の雰囲気で、騒いではいけないような気がしました。

今にも八百万の神々の声が聞こえてきそうな洞窟がぽっかりと口をあけていて、洞窟入り口付近の賽の河原には、祈願成就・中風平癒を願ったおびただしい数の積石が並んでいます。雨で人影もまばらだし、薄暗い中で積石を見ると何だかものすごくいろんな思い(念)がこもっていそうな気がして正直恐ろしかった。

旅の記念に写真を撮ってもいいものか・・・と、躊躇するくらい。(もちろんドキドキしながら撮ったけど)

天安河原03

天安河原04
天気がよければ、また雰囲気が違うんでしょうね。

天岩戸伝説

アマテラスが天岩戸に隠れて世の中が闇になるという話は、日食を表したものだという解釈と、冬至を過ぎて太陽が弱まった力を取り戻すということを象徴したという解釈がある。

また、岩戸隠れの前と後でアマテラスの性格が変わっている(岩戸隠れの前は独断で物事を決めているが、後では高木神の指示を仰いでいる、など)ことから、これは指導者の死と新たな指導者の登場を表したものだとする説もある。

具体的には卑弥呼の死とその後の混乱、台与の登場を表すなどとする。因みに天文学から計算した結果、卑弥呼が死んだとされる248年に日本で実際に日食が起こっている。

ウィキペディア(天岩戸)より