2006年10月の3連休は、特にどこにも行く予定はありせんでしたが、直前になって夫が「どこか行きたい」と言い始めました。
「ごめん、今月は家計が苦しいから無理」と言うと、夫は「俺が旅行代として小遣い出すから」と得意気。多分、パチンコで臨時収入が入ったのだと思います。
で、急遽いまから予約できる温泉宿をさがす事になりました。土・日・月の3連休・・・家族旅行を前もって計画している人はとっくに予約済み。私達がじゃらんや楽天トラベルを使って、さがしはじめたのは木曜日。
やっぱり無理だよね・・・と諦めかけた頃、楽天トラベルで、佐賀県古湯温泉の鶴霊泉という宿に空きがある事を発見。
実はこの鶴霊泉、九州の本物温泉(5) 記念日に泊まりたい極上の湯宿 という本に載っていて、常々泊まってみたいと思っていた旅館だったのです。何で3連休なのに空いてるの?嘘みたい!嬉しいすぎる!!!と、早速予約する事にしました。日曜日しか空いていなかったので、土曜日は自宅でゆっくりして、日・月で古湯温泉&吉野ヶ里遺跡に行く事にしました。
私達が予約したプランは、1泊2食付13,650円/人。(2006/10当時)
古湯温泉は、歌人・斎藤茂吉ら多くの文人にも愛された山間の温泉地。その古湯で、一目置かれる存在が「鶴霊泉」だ。
開業は昭和41年と、旅館としての歴史は浅い。が、ここの魅力は浴場にある。徐福が発見したとの伝説も残る湯舟で、もとは古湯温泉の外湯。「鶴の湯」または「鶴霊泉」と呼ばれていた共同浴場を譲り受け、建物をかぶせるようにして旅館を開業、現在に至る。
古湯温泉は町が泉源を管理し、すべての温泉施設はその配湯を受けている。
ここ「鶴霊泉」も同様だ。が、ひとつ違うのは浴場の真下から今もこんこんと湯が自然湧出していること。泉温約38度のゆる湯。足下には砂が敷き込まれ、「砂湯」として今も多くの浴客に親しまれている。
客室はすべて和室で本館に9室、新館に3室。新館は平成7年に故高円宮様が泊まられる際に増築した建物で、ここには和室二間続きの特別室が2つある。内湯付きだが、宮様は見向きもせず、「砂湯」ばかりに浸かっていたそうだ。
九州の本物温泉(5) 記念日に泊まりたい 極上の湯宿 より引用。
元湯旅館鶴霊泉 宿泊した部屋
古湯温泉は、山間の温泉地なので、周りに観光地などめぼしい物は何もありません。自然に囲まれてゆっくり過ごすのを楽しむといった感じです。道幅も狭く昔の温泉地というイメージでした。
鶴霊泉の外観や館内の写真は、旅行前に少し嫌な思いをしたので、ゆっくり撮る気がせず。(宿のHPを参考にして下さい)
建物は古いけれど、味のある懐かしい感じの広いお部屋でした。お茶もきちんと出してくれました。
本が何冊か置いてありました。読書でもしようかなという気にさせる落ち着く雰囲気です。普段、あまり本を読まない私も、置いてあった本を1冊読み終わりました。
トイレは、和式トイレの上に後付のウォシュレット(便座)を設置したもので、少し狭く感じました。(注:私達が宿泊したのは2006年とかなり前のことなので、今は新しくなって部屋及びトイレも雰囲気が変わっているかもしれません。)
元湯旅館鶴霊泉 宿泊した部屋からの眺め
宿泊した部屋から見える眺め。用意してくれたお部屋は、庭を一望できる・・・ど真ん中っぽかったです。宿泊前にいろいろあったのでいい部屋を用意してくれたのかもしれません。
本当に、申し訳ないことをしました。
佐賀県・古湯温泉_元湯旅館鶴霊泉(お庭)
元湯旅館 鶴霊泉、古湯温泉で庭園がある宿はここだけだそうです。庭園には、斎藤茂吉の歌碑があると書いてありましたので、早めにチェックインしたことでもあるし、庭園をぶらぶら歩いてみました。(かなり広かった)
庭園から私達が泊まる部屋を確認しましたが、やはり、ど真ん中でした。
夫:「結構いい部屋用意してくれてると思う」
私:「私もそう思う・・・。」
夫:「悪かったなぁ」
私:「ホント、悪かったよねぇ・・・。」
鯉が和に泳ぐ様を見て、宿泊前に激しく文句言った事を反省した。
鶴霊泉の庭園から、近くの川に出る事ができます。川沿いをゆっくり散策するのも気持ちがいいものです。
元湯旅館鶴霊泉(料理・夕食)
茶碗蒸しの中に入っていた銀杏。銀杏だよね?どうやってこの緑色を出しているのだろう?と興味があって思わず撮った写真。
デザートはメロン。夫は瓜系の物(スイカとかメロンとかきゅうりとか)が苦手なので私が全部食べる。これは嬉しい♪
食事の時、綺麗な着物姿の女将が挨拶に来た。各部屋まわっているのだろうか?どうなのか?気になる。お互い大人の対応で宿泊前の事には触れず。
元湯旅館鶴霊泉 大浴場(温泉)
鶴霊泉の温泉で楽しみにしていたのは、やはり「砂湯」。チェックインして、あまり人が来ないうちに早速お風呂へ。一番のり♪まだ誰もいません。貸切状態で贅沢な気分を満喫しました。
脱衣所。潔いほど何もない。あるのは棚とカゴだけ。(なんか植木温泉・松乃湯の大浴場を思い出す。)
お風呂は、こじんまりした感じで、決して広くないです。
今はどうかわかりませんが、2006年当時は、温泉に入れる時間も短く夜9時か10時頃には清掃入ってた記憶があります。24時間とは言わないまでも、せっかく温泉に入りにきているのだからもう少し長ければいいのになぁと思いました。
砂湯は、源泉かけ流し!天然温泉で、下からポツポツ温泉が湧出しているそう
泉温が低いのでゆっくり長く浸かる感じ。手前の青く見える浴槽が(加温しているのかな?)暖かい温泉です。
温度の高い方の温泉が、少し砂湯の方へ混入しています。私が入った時はあまりニオイを感じませんでしたが、青い浴槽(温度の高い方)は少し塩素消毒をしているとかで、当時のクチコミに「せっかくの砂湯(天然温泉)なのに、混じるのが嫌だ」と書いてありました。(じゃらんだったか楽天だったか忘れた)
ぬる湯と、暖かい温泉と、交互に入るとより血行が促進されて気持ちがいいです。
元湯旅館鶴霊泉(佐賀県・古湯温泉) 料理・朝食
朝食については、よくある旅館の朝ご飯といった感じです。雰囲気わかればいいかなぁと思い、超ブレブレの写真ですがブログにUPしてみました。(見づらくてごめんなさい。)
部屋食だったか?かなり前の事だし、旅日記(ノート)がどこかへいってしまって、詳しい事がわからない。全然、覚えていないが、部屋食ではなかったような気がします。
元湯旅館鶴霊泉(佐賀県・古湯温泉) 宿泊した感想まとめ
今回、ブログに書くにあたって改めて鶴霊泉のHPを見てみましたが、貸切風呂がリニューアルされたり、お部屋も綺麗になっているようで、頑張っているんだな~と感じました。
湯質はいいし、今年ぐらいから「ぬる湯」がブームになっているらしいです。
予約時のトラブルがなければ「繰り返し泊まりたい宿」となったはずですし、私が好きなタイプの「古きよき旅館」だったので、すごく文句言っちゃった事が、かえすがえす悔やまれます。
恥ずかしくて2度目の予約をする勇気が持てないのが、とても残念と思えるよい宿でした。
元湯旅館鶴霊泉 参考リンク
楽天トラベル 鶴霊泉クチコミ/じゃらんnet 鶴霊泉クチコミ
古湯温泉 砂湯 元湯旅館 鶴霊泉(写真&リンク先:楽天トラベル)
元湯旅館 鶴霊泉(写真&リンク先:じゃらんnet)
じゃらんnetの画像は、2009年5月にリニューアルオープンした貸切風呂の写真のようです。